ワークサンプル

タンジブルユーザインタフェースの検討

 加速度センサーの普及によりタンジブルユーザインタフェースが広く利用できつつあります。インタラクションイニシアティブでは、実用レベルでこうした新しいインタフェース設計ができるよう、実稼働アプリケーションを作成し、違和感のない操作を検討しております。

制作例1:iPhone用タンジブルフォトビューワ

 タンジブルフォトビューワはiPhone内蔵加速度センサーを利用し、機体を上下左右に傾けることで写真を閲覧、選択できるフォトビューワです。このようにすることで、ユーザは、あたかもiPhoneの中に物理的な写真が入っているかのように操作できます。従来の携帯機器のようにユーザに繊細な操作を要求することなく、片手でアルバムを楽しむことが可能です。

tangible photo viewer

JavaScript, AJAXを活用したコントロール設計、実装

 Web2.0に端を発したRich User Experience、WebのGUIデザインもここまで進化を遂げてきました。インタラクションイニシアティブでは、プラグイン不要でRich User Experienceを実現するためJavaScript, AJAXに力を入れております。これら技術を、単なる演出や、コンテンツ更新のみに利用するのではなく、細部にこだわりユニバーサルデザイン実現のための技術として活用しております。

制作例1:多機能テーブル

 データテーブルGUIは、Webの標準コントロールを使用して作成した場合、スタティックな表現となってしまい、スクリーンサイズの影響を受け、画面設計上問題になりがちです。また、項目選択処理などもチェックボックスに頼らなければならず、操作性においてPCアプリに比べて劣るものになっていました。

 この多機能テーブルでは、データセルのドラッグによる幅可変を可能としており、項目数やセル内のデータ量の大小に影響されない画面設計が行えます(fig2)。また、項目選択も対象をクリックすることで行え、ctrl、shiftあるいは矢印キーによるキーボード操作にも対応しており、アクセシブルかつエキスパートユーザの生産性も向上させます(fig1)。その他、無限スクロール、コンテキストメニュー(fig3)等も実装することで、PCアプリに準じた高度なユーザ要求に対応します。

fig1fig2fig3
多機能テーブルドラッグによる幅可変可能なヘッダセル右クリックによるコンテキストメニュー操作
制作例2:パイルアップポータル

 SOA(Service Oriented Architecture)の普及により、マッシュアップポータルのニーズが高まっていますが、iGoogleに見られるような上から順に並べてゆくタイプのGUIが多いようです。このような表現の場合、画面が長くなり利用頻度の低い情報が画面外に埋もれるために気づきにくく、また、画面スクロールを多用せねばならず、SOAのメリットを十分に活かすことができません。このパイルアップポータルでは、マッシュアップされた各サービスを重ね置きすることができ、各サービスにすばやくアクセスすることが可能です(fig4)。また、各サービスは自在にリサイズすることができ、サマリーにとどまらない情報提供が可能です(fig5)。

fig4fig5
パイルアップポータルリサイズ可能な各ウィジェット

ユビキタス時代にマッチするメディア複合型GUI設計

 現在、カーナビゲーションシステムでは、車の中だけでなく、自宅PCから翌日の旅行のコース設定ができます。SNSでは、PC、携帯電話双方から操作でき、かつ新しい情報がメールでプッシュされます。ユビキタス時代のシステムは、システムにユーザが合わせるのではなく、情報の質、エンドユーザの都合にシステムが合わせて行くことが求められます。しかし、こうしたメディア、サービスを複合的に扱うUI設計メソッドは現在のところ確立されていません。インタラクションイニシアティブでは、メディア複合型GUIに積極的に取り組んでいます。

制作例1:ファイルサーバシステムGUI

 デスクトップウィジェット、Webアプリケーション、Windowsエクスプローラを連携した新しいファイルサーバシステムGUIのプロトタイプです。このシステムはWindowsエクスプローラのラッパーを想定し、管理系機能をWebに、ファイル抽出、格納をデスクトップウィジェットに切り分け、エンドユーザの利便性向上を目指しております。

 設計手法は、UMLのアクティビティ図、ユースケースシナリオを基に、個々のシナリオをステップごとに場面(アクターの状況)と提供されるべき情報で分解します。ここから個々の情報タイプを緊急度、pull/push、重要度、形態、量、ユーザ状況の6項目で分類し、使用可能メディア、サービスとの親和性を量り、操作モデルを作成します。これにより、各サービスのデータ層設計の無駄をなくし、かつエンドユーザの利便性を向上します。

 このGUIは、作成したファイルをデスクトップウィジェットにドラッグ&ドロップするだけで、当該ファイルを適切なプロジェクトの適切なディレクトリに格納し、同時にメタ情報を付加することで、ディレクトリを掘ることなく、簡単に抽出することが可能です。同時にエクスプローラによる従来操作も可能としています。

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Webによる管理系画面デスクトップウィジェット

ユーザビリティ評価

 既存システムのユーザビリティ評価を行います。一般に既存システムにはカスタマーから様々な改善要望があがってきます。こうした要望は、そのカスタマーにとっての使いやすさであることが多く、重要な意見であることに変わりありませんが、一般的ユーザビリティ、アクセシビリティ知見から外れた要望も数多く見られ、そのままUI改修を行ってしまった場合、ユニバーサルな使い勝手を阻害する要因となる場合もあります。インタラクションイニシアティブでは、システムの対象ユーザ全体を見据え、カスタマー様からのダイレクトなご意見からは得られない問題点、改善点をご提示いたします。

エキスパートレビュー

 経験豊富なスタッフにより、システムUIを専門家視点でレビューいたします。

 一般的なエキスパートレビューでは、認知科学の有識者のみによってレビューがなされます。一般に認知科学者は技術知識に乏しいため、アウトプットが概念的、非現実的になりがちで、問題は認識できますが、具体的な機能改善に結び付けられないケースが見られます。インタラクションイニシアティブでは、認知科学者のみならず、開発エンジニア、UIデザイナーによる三位一体のレビューを行います。立場の違う三者の視点でレビューすることにより、現実的な課題抽出、改善提案を行います。